高速インターネット通信が出来るIPoE接続を標準装備したことで何かと話題のOCN 光。
実はNTTの運営しているフレッツ光とかなり深イイ関係にあるらしいんです。
一体この2つの回線にはどんな関係が?
よくよく調べてみると、実はOCN 光もフレッツ光もNTTグループの運営している光回線インターネットサービスだということが分かりました!
両者は同じ回線を利用していますが、速度や料金などにはかなり違いがあります。
ということで今回はNTTグループの光回線、フレッツ光とOCN 光の違いについて検証していきたいと思います。
尚、光回線の申し込み窓口に迷っているなら下記の記事がおすすめです。
興味のある方はぜひご覧になってみてください。
フレッツ光はNTTが運営するインターネットサービス
フレッツ光は電話会社のNTTが運営しているインターネットサービスです。
テレビCMなどを流していることもあるのでインターネットに詳しくなくても『フレッツ光の名前は聞いたことがある』という人も多いのではないでしょうか。
NTTが全国各地に張り巡らせた光ファイバー網を用いて高速通信を行い、最大通信速度は1Gbps(一部エリアでは10Gbps)を誇ります。
そのフレッツ光の特徴は、300社以上もある提携プロバイダから自分で好きな事業者を選択できる事。
プロバイダによって料金や利用できるサービスに違いがあるので、自分の条件に合ったところを選ぶことができます。
またNTTは東日本エリアと西日本エリアで会社が2つに分かれていて、併せてフレッツ光も東西でプラン内容や料金に違いがあります。
OCN 光はフレッツ光回線を利用したインターネットサービス
OCN 光はプロバイダのOCNが運営している光コラボレーションサービスです。
光コラボレーションとは、プロバイダなどの事業者が全国に張り巡らされているフレッツ光回線を借り、自社のサービスを付加して展開している光回線を指します。
つまりOCN 光は回線はNTT(フレッツ光)、プロバイダはOCNの光回線サービスということですね!
では冒頭のOCN 光とフレッツ光の深イイ関係とは回線がNTTだからという事だったんでしょうか。
いえいえ、NTT回線を利用した光コラボレーションは他にもソフトバンク光、ビッグローブ光、So-net光などなどたくさん存在していますが、OCN 光には他光コラボレーションとも一線を画す深イイ理由があります。
実はOCN 光はNTTのグループ会社が運営している光回線なのです!
OCNはエヌ・ティ・ティレゾナントのプロバイダ事業名
OCNはOpen Computer Networkの頭文字をとったもので、エヌ・ティ・ティレゾナント株式会社が運営するプロバイダ事業のブランド名です。
プロバイダの会社名では無かったんですね。
(株)MM総研によると2021年3月時点で、OCN(NTTコミュニケーションズ)がプロバイダのシェア首位となっています。ソフトバンクと競っていますが、OCNのほうが多いです。
ネームバリューとしてはビッグローブとかYahoo! BBの方が有名な様な気がしてしまいますが、さすがNTTグループですね!
OCN 光とフレッツ光は何が違うの?
フレッツ光は300社以上ある提携プロバイダからお好きな事業者を選べると紹介しましたが、その中にはOCNも含まれています。
フレッツ光回線を契約しプロバイダにOCNを選択した形態が『OCN 光 with フレッツ』です。
これ、回線はNTT(フレッツ光)、プロバイダはOCNなのでOCN 光と全く同じなんですよね。
しかし運営会社が異なる(まあどちらもNTTグループですが)ことで実際にはいろいろと違いがあります。
ここでは料金と速度の違いについて紹介いたします。
OCN 光とフレッツ光の料金の違い
光回線の月額料金は戸建てか、集合住宅(マンション・アパート)かによって分かれていることが多く、OCN 光とフレッツ光も同様です。
フレッツ光は東西に会社が分かれている関係で、東日本エリアか西日本エリアかでも料金が異なります。
またフレッツ光のマンションタイプは建物内の配線方式や、同建物内における契約見込み軒数(多い方が安くなる)によって細かくプランが分かれています。
そんなわけでフレッツ光の料金はかなり複雑なんですよね。
一方OCN 光のマンションタイプは料金一律です。
同じNTTグループなのになんでこうも違うんでしょうね?
OCN 光とフレッツ光の月額料金を表にまとめました。
比較 | 戸建てタイプ | マンションタイプ |
---|---|---|
OCN 光 (2年自動更新型割引適用) | 5,610円 | 3,960円 |
OCN 光 with フレッツ 東日本エリア | 6,710円 | 4,565円~5,390円 |
OCN 光 with フレッツ 西日本エリア | 5,940円 | 4,026円~5,236円 |
ご覧いただいた通りOCN 光の方がリーズナブルに設定されています!
特に東日本エリアの戸建てタイプで比べると約1,000円も差がありますね。
速度の違い
OCN 光とフレッツ光は同じ回線を利用していますが、速度についてもそれぞれ特徴があります。
フレッツ光は10Gbpsの提供を開始
フレッツ光は最近まで最大通信速度1Gbpsのプランが最速でしたが、それを大きく上回る新プランが登場しました。
最大通信速度10Gbpsの超高速プラン『フレッツ光クロス』です。
ほとんどの光回線は最大通信速度1~2Gbpsですので、10Gbpsはかなりの差別化になりますよね!
しかし1GbpsだってモバイルWi-FiやADSLなど他のインターネット回線に比べたら充分高速なのに、その10倍・・・どれだけ速さを求め続けるのでしょうか?
超高速プランの誕生には、4K・8Kなど映像コンテンツの高品質化や、オンラインゲームやVRなど大容量データ通信を行うサービスの増加等の背景があるようです。
とはいえ、フレッツ光クロスの利用できるエリアはまだかなり限定的です。
≪フレッツ光クロス 提供エリア≫
NTT東日本 | 東京都23区の一部 (足立区、杉並区、江戸川区、練馬区、 世田谷区、葛飾区、大田区、板橋区、目黒区、 中野区、品川区、北区、狛江市、調布市、三鷹市) |
---|---|
NTT西日本 | 大阪市/名古屋市 |
もちろん今後エリアは拡大していくでしょうし、今後はフレッツ光回線を利用している光コラボレーションでも10Gbpsのプランが拡大していくのではないかと思います。
OCN 光はIPoE(IPv4 over IPv6)を標準装備
OCN 光の最大通信速度は1Gbpsです。
フレッツ光クロスの10Gbpsに比べるとかなり見劣りしてしまいますよね。
しかし、OCN 光には高速・快適にインターネットが利用できるIPoE(IPv4 over IPv6)を標準装備しているという強みがあります!
IPoE(IPv4 over IPv6)を簡単に説明すると回線が混雑しにくい新しい通信方式で、夜間や休日などネット利用者が多くなる時間帯でも安定して高速インターネットを楽しむことができます。
他光回線でも似たような仕組みを導入しているところもありますが、その多くは別途申し込みや設定が必要です。
詳しい方は自分で申し込みや設定をすればよいのですが、あまり詳しくない方はIPoE(IPv4 over IPv6)に切り替える方法が分からず、『なんか家のインターネット遅いんだよなぁ』と不満に思いながら使い続けているケースも多いと思うんです。
OCN 光はデフォルトでIPoE(IPv4 over IPv6)接続になっているため、申し込みや設定が必要無く、誰でも簡単に高速インターネットが利用出来るところに特徴があります。
OCN 光に乗り換えがおすすめ!
OCN 光とフレッツ光を比較してみて『OCN 光の方が良い!』と思った方も多いのではないでしょうか。
特に月額料金の差は結構大きいですよね。
月1,000円違えば年間にすると12,000円もの差になってしまいます。
実は今、フレッツ光はどちらかというと法人客の獲得に力を入れていて、個人のお客様にはあまりお勧めできない光回線となってしまっています。
現在フレッツ光には個人向けのキャンペーンやサービスはほとんど無く、月額料金も少し高めなので正直に言って利用するメリットがありません。
一方、OCN 光などの光コラボレーションはライバルが多いため、魅力的なキャンペーンや独自の割引サービスを打ち出して集客に力を入れています。
これから申し込むなら間違いなく光コラボレーションがおすすめですし、もし現在フレッツ光を利用しているなら光コラボレーションに乗り換えてしまった方がお得ですよ。
フレッツ光からOCN 光に転用する方法
フレッツ光から光コラボレーションにスムーズに乗り換えられるシステムを転用と言います。
転用を利用するとフレッツ光の解約金や新規回線の工事が不要になるため、手間やコストを大幅に抑えて乗り換えが可能です。
転用はまずNTTに転用承諾番号を発行してもらうことから始めます。
この転用承諾番号をフレッツ光と光コラボレーション事業者が共有することで、スムーズな乗り換えを実現しているわけです。
対応エリアのNTTに電話して転用承諾番号を発行してもらいましょう。
尚転用番号の取得には以下の情報が必要です。
転用承諾番号を受け取ったらOCN 光に申し込みます。
申し込みの際に転用である旨と転用承諾番号を伝えましょう。
※転用承諾番号の有効期限は取得日当日より15日間です。
注意:転用はフレッツ光に戻すことは出来ない
転用はフレッツ光から光コラボレーションにスムーズに乗り換えるシステムですが、その逆パターン、光コラボレーションからフレッツ光に乗り換えることはできません。
どうしても光コラボレーションからフレッツ光に戻したい場合は、一度現回線を解約して、また新規でフレッツ光に加入するしかありません。
当然解約違約金や新規開通工事費もかかってしまいます。
【まとめ】フレッツ光より安いOCN 光に契約しよう
ともにNTTグループの光回線、フレッツ光とOCN 光の違いについて解説しました。
今記事のまとめです。
同じグループなのに光回線サービスが2つもあるのは『法人のお客様はフレッツ光、個人のお客様はOCN 光』に住み分けを進めたいという思惑があるのかもしれませんね。
もしこれからフレッツ光を申し込もうと考えていたなら、同じNTTグループのOCN 光に考え直してみませんか?
またフレッツ光を現在ご利用中の方はOCN 光への転用を検討してみましょう。
尚、光回線をどこで申し込もうか迷っているなら、下記の記事が参考になります。
いくつかある窓口の中からキャッシュバックが貰いやすいなど、失敗のないところを厳選しました。
申し込み窓口の候補として参考にしてみてください。
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