メタバースに将来性を感じているんだけど、利用するにはどんなネット環境を用意すればよいのだろう?
このように、今話題の『メタバース』に興味を惹かれて、出来るなら自分も参加してみたいと考えていませんか。
メタバース空間でプレイできるゲームやアプリはどんどん増えてきているので、実は参加すること自体はそんなに難しいことではありません。
ただし、メタバースを快適に利用するためには、安定したインターネット環境、つまり【光回線】が必要不可欠です。
そこで今回は、家電量販店のネット販売員3年・光回線の取り次ぎコールセンター3年・ネット回線専門ライター4年・インターネット関連に携わって10年以上の筆者(望月)が、『メタバースを利用するのに最適な光回線』を厳選して紹介いたします!
基本的に下記3回線のどれかを選べば、メタバースは問題なく利用できるでしょう。
また、西日本にお住まいの方は各地域に根付いた電力会社系の光回線を選択するのも一つです。
この5つはどれも速度の評判が良いため、エリア内にお住まいの方は併せて検討してみてください。
それでは詳しく解説していきます。
メタバースとは
メタバースとは、『インターネット上の3次元仮想空間』を指す言葉で、『Meta(超)』と『Universe(宇宙)』を組み合わせた造語です。
メタバースの中では、自分の分身となるアバターを操作して、不特定多数の人と会話をしたり買い物を楽しんだりと、生活の一部をデジタル空間で行うことができます。
Facebook社が2021年に社名を『Meta』に変更し、今後メタバース事業に注力していくと発表したことで大きな話題となりました。
既に、メタバースを活用して成功を収めているのが『オンラインゲーム』の分野です。
『フォートナイト』や『マインクラフト』は、3次元仮想空間の中で自分の分身であるアバターを動かして不特定多数の人と交流したり対戦したりできるゲームで、どちらも大人気ゲームに成長しました!
VR(バーチャル・リアリティ)との違い
メタバースと混同しやすい言葉に『VR(バーチャル・リアリティ)』がありますが、両者は明確に分けることが可能です。
メタバースはインターネット上に存在する仮想の『空間』を指しますが、VRは専用ゴーグル等をかけて仮想世界に没入する『手段・技術』のことを指します。
メタバースの中にはVRデバイスを使うものもありますが、必ずしも『VRデバイスを使う=メタバース』というわけでは無いんです。
メタバースを快適に利用するためにインターネット回線に求められること
メタバースを利用するためにはインターネット回線が必要不可欠ですが、何でもいいというわけではありません。
ネット上の仮想空間で現実世界と似たような活動をおこなうわけですから、以下の4点を兼ね備えている比較的質の高いインターネット回線が求められます。
一つずつ見ていきましょう。
1.通信が常に安定している
メタバースを快適に利用するためには、『通信が常に安定していること』が重要です。
どのインターネット回線も、24時間365日常に一定の速度が出せるわけではなく、利用者数・時間帯・通信環境などさまざまな要因によって影響を受けています。
しかし、自分がインターネット上の仮想空間に入っていったとして、もしも急に通信が不安定になってしまったらどうでしょう?
周りとのやり取りはおろか、自分の動きすらままならず、最悪メタバースの世界からログアウトしてしまうかもしれません。
そうならないためにも、常に安定したインターネット回線が求められるわけです。
2.通信速度が速い
『通信の安定性』と同じくらい大事なのが、『通信速度』です。
もちろん、通信速度は速ければ速いほどメタバースを快適に利用できます。
通信速度は元々の回線スペックにも左右されますが、回線混雑も大きく影響してくるため、混雑しにくい・混雑を回避してくれる回線であることが望ましいです。
筆者的には、少なくとも通信速度は100Mbps以上で、混雑を回避するIPv6オプションなどが標準装備されている回線を推奨します。
3.反応速度を示すPing値が低い
ネット上での反応速度を示す『ping値』もメタバースには重要です。
Ping値の高い回線でメタバースに入った場合、あなたが操作してからアバターに反映されるまでの間にラグが発生しやすくなります。
他の人から見ると、あなただけテンポが遅かったり、反応が悪いように見られてしまうでしょう。
逆にPing値が低ければ、操作が即アバターに反映されるのでストレスが溜まりません。
尚、通信速度が速いからといってPing値も低くなるとは限らないので、インターネット回線選びには注意が必要です。
4.Jitterが安定している
もう一点、反応速度の指標として『Jitter』もチェックしましょう。
Ping値はその瞬間の反応速度を示しますが、Jitterはもっと長いスパンで反応速度のブレ幅がどのくらいあるのかを示します。
Jitterに関しても、低ければ低いほど快適にプレイ可能です。
メタバースに最適なおすすめ光回線3選
『メタバースを快適に利用するためにインターネット回線に求められること』で解説した4つの条件を満たせるのは、ずばり【光回線】しかありません。
モバイル回線を使っているホームルーターやモバイルWi-Fi、テザリングなどでは、現時点ではメタバースを快適に利用することは難しいでしょう。
ということで、ここからは『メタバースに最適なおすすめ光回線』を3つ紹介します。
メタバースのために光回線の導入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください!
※平均実測値は『みんなのネット回線速度』で2022年9月8日時点に確認したものです。
1.NURO光
NURO光は、ソニー系列のプロバイダ『So-net』が提供している独自回線のインターネット接続サービスです。
特長は何と言っても、業界最速と言われている通信速度!
光回線の速度ランキングでは常に上位にランクインしています。
平均ダウンロード速度 | 500.05Mbps |
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平均アップロード速度 | 467.7Mbps |
平均Ping値 | 14.0ms |
加えて、Ping値も他社光回線と比べて低く、アバターの動きがカクカクしてしまうようなラグも起こりにくいでしょう。
回線名 | 平均ping値 |
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NURO光 | 14.0ms |
auひかり | 16.25ms |
ソフトバンク光 | 16.45ms |
ドコモ光 | 19.38ms |
ドコモ home 5G(ホームルーター) | 49.01ms |
一部未対応のエリアがあるのがネックですが、エリア内にお住まいでしたら積極的に検討してみてください。
2.auひかり
auひかりは、KDDI独自の光ファイバー網と、NTT東西のダークファイバー網を用いてサービスを提供するインターネット接続サービスです。
『IPv4/IPv6デュアルスタック』という高速通信を標準で提供しているので、追加オプションの申し込み不要で誰もが速さを実感できます。
平均ダウンロード速度 | 475.99Mbps |
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平均アップロード速度 | 428.44Mbps |
平均Ping値 | 16.25ms |
NURO光もそうですが、基本的に独自回線を使用している光回線は通信速度が速い傾向にあります。
3.ソフトバンク光
第三候補は、全国どこでも契約できる【ソフトバンク光】です!
ソフトバンク光は、利用者が最も多いNTTフレッツ光回線を借りて提供される光コラボレーションサービスの一つであるため、普通に使うと正直なところ速度に期待はできません。
しかし、専用ルーターの『光BBユニット』をレンタルし接続することで高速通信方式の『IPv6高速ハイブリッド接続』に切り替わり、快適にインターネットが利用できるようになります。
平均ダウンロード速度 | 311.22Mbps |
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平均アップロード速度 | 228.29Mbps |
平均Ping値 | 16.45ms |
ソフトバンク光でメタバースを快適に利用するなら、光BBユニットのレンタルは必須条件だと言えます。
ソフトバンク光 IPv6接続 IPoE(IPv6高速ハイブリッド)の測定結果
— きょろ (@kyoropex) September 5, 2020
Ping値: 4.85ms
下り速度: 715.03Mbps(超速い)
上り速度: 520.66Mbps(超速い)https://t.co/rQSqXgO6IZ #みんなのネット回線速度
光BBユニット導入したら爆速になって草
番外:地域によっては電力会社系の光回線を選択するのもあり
前項で紹介した3つの光回線は、一部エリア外もありますが基本的には全国的に展開しているメジャーな光回線です。
一方で、西日本にお住まいでしたら地域限定で提供されている【電力会社系の光回線】という選択肢もあります。
電力会社系の光回線は、どれも速度が速く品質の評判も良いため、メタバースを快適に利用できる可能性は高いでしょう。
ということで、最後に電力会社系光回線を5つ紹介しますので、エリア内にお住まいの方は併せて検討してみてください。
※平均実測値は『みんなのネット回線速度』で2022年9月8日時点に確認したものです。
【東海地方、長野県】コミュファ光
平均ダウンロード速度 | 602.82Mbps |
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平均アップロード速度 | 526.23Mbps |
平均Ping値 | 15.23ms |
コミュファ光は、中部電力系グループの中部テレコミュニケーションが提供する光回線です。
速度測定サイトの実測値ランキングでは頻繁に1位に輝くほど通信が安定していて、ラグを抑える『ゲーミングカスタム』オプションなども提供。
どの時間帯でも快適なインターネット通信が利用可能です。
【関西地方】eo光
平均ダウンロード速度 | 577.31Mbps |
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平均アップロード速度 | 470.24Mbps |
平均Ping値 | 17.98ms |
eo光 は、関西電力系グループのオプテージが提供する光回線です。
通信速度が速く安定していることから、オンラインゲームのスポーツであるe-スポーツの施設でも採用されています。
関西地方にお住まいでしたら、積極的に検討して良い光回線と言えます。
【四国地方】ピカラ光
平均ダウンロード速度 | 479.17Mbps |
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平均アップロード速度 | 434.92Mbps |
平均Ping値 | 18.73ms |
ピカラ光は、四国電力系グループのST Netが提供する光回線です。
速度の速さもさることながら、月額料金も安く、そして事務手数料や工事費などの初期費用が基本的にかからないため、コスパに優れた光回線と言えるでしょう。
【中国地方】メガ・エッグ
平均ダウンロード速度 | 418.25Mbps |
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平均アップロード速度 | 327.53Mbps |
平均Ping値 | 21.67ms |
メガエッグ光は、中国電力系グループのエネコムが提供する光回線です。
速度の速さと月額料金の安さを兼ね備えている他、セキュリティサービスが標準装備されていて、初心者にもやさしい光回線となっています。
【九州地方】BBIQ光
平均ダウンロード速度 | 388.82Mbps |
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平均アップロード速度 | 303.47Mbps |
平均Ping値 | 26.06ms |
BBIQ光は、九州電力系グループの九州通信ネットワークが提供する光回線です。
初期費用の安さやセキュリティ無料などユーザー側の視点に立った特典が多く、九州エリアの光回線サービスにおいて5年連続で顧客満足度No.1に輝いています。
日本製メタバース『リュウグウコク(仮)』誕生へ
2023年2月27日、日本のメガバンクや大手商社など10社が『ジャパン・メタバース経済圏』創出に向け、基本合意書を締結したと発表しました。
構築されるオープン・メタバース基盤の名称は『リュウグウコク(仮)』
『ゆるやかなオンライン異世界RPG』風で、ユーザーはゲーム内を旅する感覚で、さまざまなコンテンツやサービスを楽しめるそう。
まだまだ発表されている情報は少ないですが、日本初の大型メタバースプロジェクトとして、今後の展開が非常に楽しみです!
まとめ
『メタバースを利用するのに最適な光回線』を厳選して紹介しました。
今記事のまとめです。
基本的には、下記3回線のどれかを選べば、メタバースは問題なく利用できるでしょう。
また、西日本にお住まいの方は各地域に根付いた電力会社系の光回線という選択肢もあります。
この5つはどれも速度の評判が良いため、エリア内にお住まいの方は併せて検討してみてください。
通信環境をしっかり整えて、メタバースの世界を思う存分楽しみましょう!
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