あなたの家の【WiFi】は常に快適に利用できていますか?
- 動画の途中でクルクル回って続きが見られなくなります
- オンラインゲーム中にラグが発生して全然勝てません
もし、こんな状況が頻繁に起こっているようでしたら、ストレスを無くすためにも改善を試みた方が良いでしょう。
この記事では、家電量販店のネット販売員3年・光回線の取り次ぎコールセンター3年・ネット回線専門ライター4年・インターネット関連に携わって10年以上の筆者(望月)が、WiFiの速度が遅いと感じている方に向けて、改善方法を解説していきます。
WiFiの速度が遅くて困っている方は、ぜひ一つずつ実践してみてください。
WiFiが遅いと感じたらまずは速度測定してみよう
まずは自分のWiFi速度を把握するところから始めましょう。
今お使いのインターネットの速度は、『速度測定サイト』にアクセスするだけで簡単に調べることができます。
おすすめの速度測定サイト
検索してみるとさまざまな『速度測定サイト』が目に入りますが、その中で筆者がおすすめするサイトをいくつかピックアップしてみました。
どのサイトでも簡単に計測できるので、見た目の好みで選んでOKです。
1.Googleのスピードテスト
世界最大手の検索エンジン『Google』の簡易的な速度測定ツールです。
Googleの検索バーに『スピードテスト』と入力し、トップに表示される枠内右下にある青色の『速度テストを実行』のボタンをクリックしてみてください。
今接続しているインターネットの通信速度が簡単に測定できます。
検索画面で直接測れるので、急いでいるときなどに便利です。
ちなみに、『ネット速度』や『インターネット速度』などの単語で検索しても同様のツールが表示されます。
2.Fast.com
『Fast.com』は、シンプルな見た目と機能性でとても人気のある速度測定サイトです。
ボタンを押すなどの操作は一切必要無く、ページにアクセスした瞬間から測定が始まります。
ただ、1回目と2回目で測定値に差があったり、他の速度測定サイトと比べて速くなりやすいなど、若干正確性に欠ける部分があると言われています。
3.Speedtest
正確性に定評のある速度測定サイトと言えば、世界中で使われている『Speedtest』です。
速度が最も出るサーバーを自動で選択してくれる点が大きな特徴となっています。
英語表記ですがGOボタンを押すだけですから問題なく使えますし、iPhoneやAndroidアプリもリリースされています。
筆者がメインで使っている速度測定ツールです。
4.みんなのネット回線速度
『みんなのネット回線速度』は、速度を測定するだけでなく、その結果を様々なレポートに加工して公開しているサイトです。
例えば、各インターネットサービスの平均実測値や速度ランキング、時間ごと・地域ごとの平均実測値などを調べることが出来ます。
自宅の光回線の速度が速いのか・遅いのかを知りたい方や、検討しているインターネットサービスの速度目安をあらかじめ知りたい方にとっては非常に便利なサービスと言えるでしょう。
尚、様々なデータを必要とする分、他サイトに比べて速度測定を行う際の入力項目が多く、人によっては煩わしさを感じてしまうかもしれません。
WiFiの快適な速度の目安は30Mbps以上
自宅向けのWiFiは、具体的にどのくらいの速度が出ていれば快適と言えるのでしょう?
これはあなたが『どのようにインターネットを使うか』によって違ってくるため、一概には言えません。
そこで、主な利用用途ごとに快適な速度の目安を表にまとめました。
利用用途 | 必要なWiFi速度(目安) |
---|---|
メールやLINEなどのメッセージやり取り | 1Mbps |
WEBサイトの閲覧 | 1~10Mbps |
ビデオ会議(画面共有・WEBカメラなど) | 10~15Mbps |
動画視聴(標準画質) | 10Mbps |
4K動画再生 | 20Mbps |
オンラインゲーム | 30~100Mbps |
メールやSNSメッセージのやり取り程度であれば、1Mbpsでも問題なく利用できます。
YouTube動画を視聴したり、テレワークなどでビデオ会議(オンラインミーティング)をする場合は、できれば10Mbpsは出て欲しいところ。
オンラインゲームなどを遊ぶのであれば少なくとも30Mbps以上、コンテンツによっては100Mbps程度の速度が出ていた方が安心です。
WiFiの速度が遅いときの対処法6つ
自宅のWiFi速度と目安を見比べて明らかに遅いようでしたら、ストレスを無くすためにも改善を試みた方が良いでしょう。
WiFi速度を上げる方法は主に6つあります。
ぜひ一つずつ実践してみてください。
1.高速通信方式を申し込む
現代において快適にインターネットを利用したいなら、回線混雑を避けられる『高速通信方式』の対応は必須と言っても良いでしょう。
光回線の中には、最初から高速通信方式に対応しているものもあれば、別途申し込みや有料オプションへの加入が必要なものもあります。
あなたの家の光回線は、高速通信方式になっているか一度確認してみてください。
もしまだ有効になってない様なら、すぐに申し込む事をおすすめします。
プロバイダ | 高速通信方式の名称 | 対応状況 |
---|---|---|
GMO光アクセス | v6プラス | 標準提供 |
ビッグローブ光 | IPv6オプション | 別途申込が必要 無料 |
おてがる光 | IPv6オプション | 有料オプション 165円/月 |
ソフトバンク光 | IPv6 IPoE+IPv4ハイブリッド | 専用機器のレンタル必須 513円/月 |
excite MEC光 | transix(DS-Lite) | 標準提供 |
尚、利用にあたって月額料金が発生する光回線もあるため、ご注意ください。
2.WiFiルーターのスペックをチェックする
お手元のWiFiルーターがどの程度のスペックなのか確認してみましょう。
実は、WiFi規格には世代が存在します。
世代 | 通信規格 | 最大通信速度 | 周波数 |
---|---|---|---|
第1世代 | IEEE 802.11a (11a) | 54Mbps | 5GHz帯 |
第2世代 | IEEE 802.11b (11b) | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
第3世代 | IEEE 802.11g (11g) | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
第4世代 (Wi-Fi4) | IEEE 802.11n (11n) | 600Mbps | 2.4GHz帯 5GHz帯 |
第5世代 (Wi-Fi5) | IEEE 802.11ac (11ac) | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
第6世代 (Wi-Fi6) | IEEE 802.11ax (11ax) | 9.6Gbps | 2.4GHz帯 5GHz帯 |
第6世代の拡張版 (Wi-Fi6E) | IEEE 802.11ax (11ax) | 9.6Gbps | 6GHz帯 |
ご覧のように、第4世代と第5世代に圧倒的な速度差があるため、古いルーターを使い続けていると光回線の速度を満足に活かせない可能性があるんです。
加えて、前述の高速通信方式を効果的に利用するには、WIFIルーター自身も高速通信に対応している必要があります。
もし未対応の機種だった場合は買い替えを検討してください。
3.WiFiルーターの設置場所を見直す
WiFiルーターは自宅のどこに置いていますか?
インターネットを利用するパソコンやスマホと距離が離れている部屋や、壁や家具などの遮蔽物が多い場所だと、WiFiの電波が届きにくくなってしまいます。
また、電子レンジなどの家電製品の近くだと電波干渉が起きてしまい、これもWiFiの通信速度に影響を及ぼします。
したがって、WiFiルーターはできるだけ家の中心に設置し、家電製品からは距離を取りましょう。
さらに、床への反射で電波が弱くならないよう、少し高めの位置に設置するのがベストです。
4.各機器を繋ぐケーブルを挿し直して再起動する
WiFiの速度が急に遅くなったと感じた時に一番手っ取り早くできる対処法は『接続機器の再起動』です。
各接続機器の電源を落とし、全てのケーブルを挿し直して再起動させてみましょう。
ちょっとした衝撃でLANケーブルなどが抜けかけて速度が遅くなってしまうことは、意外とよくあることです。
また、WiFiルーターなどの通信機器は、使用し続けていると熱をもってしまい動きが悪くなることもあります。
ケーブル類の抜けなどをチェックしつつ機器を一度休ませクールダウンさせてあげることで、本来の力を発揮しWiFiの速度も元通りになるというわけです。
5.パソコンやスマホなどの端末をチェックする
速度が遅くなる原因は回線や接続機器側とは限らず、使っているパソコンやスマホなどの端末に問題が発生していることも考えられます。
特に多いのが、セキュリティソフトやOSをアップデートしていないことによって速度に影響が出てしまうケースです。
パソコンやスマホは、常に最新の状態にアップデートしておきましょう。
6.マンションタイプのVDSL方式やLAN配線方式で契約していないかチェックする
マンションタイプの光回線の配線方式は3種類あり、どの方式が使われているかによって最大通信速度が変わります。
配線方式 | 最大通信速度 | 特徴 |
---|---|---|
光配線方式 | 1Gbps | ・共有スペースから各部屋まで光ファイバーで配線 ・壁に光コンセントが付いている |
VDSL方式 | 100Mbps | ・共有スペースから各部屋まで電話回線で配線 ・モジュラージャックとVDSLモデムを利用 ・築年数が古い物件で採用されていることが多い |
LAN配線方式 | 100Mbps | ・共有スペースから各部屋までLANケーブルで配線 ・壁にLANポートが付いている ・最大速度200MbpsのLAN配線方式もある |
せっかく共有スペースまで光ファイバーが来ていても、そこから部屋までが電話回線やLANで配線されていると、速度は単純に光配線の10分の1になってしまうわけです。
尚、物件ごとに配線方式は決められているため、契約者本人が自由に選ぶことはできません。
つまり、VDSL方式やLAN配線方式だった場合は、その最大通信速度内で改善を図るしかないということになります。
対策してもWiFi速度が遅い場合はサポートに連絡
どうやってもWiFi速度が遅いんだけど
すべての対処法を試しても速度が改善されなかったときは、自分で対処するのは難しいと割り切って、契約している回線の『サポートセンター』などに連絡しましょう!
問い合わせる際は、詳しい症状と共に『いつから速度が遅くなってしまったのか』や、『どんな対処法を試してみたのか』も伝えてください。
サポートの方と一緒に原因を突き止めて解決していくイメージです。
WiFi速度の速い回線に乗り換えるのも有効な手段の一つ
頻繁にWiFi速度が遅くなり改善が難しいようであれば、いっそのことWiFi速度が速い回線に乗り換えてしまうのも有効です。
回線を乗り換えたことでWiFiの速度が上がったという口コミも見かけます。
光回線⚡️乗り換え工事 終了
— miho (@sakky_d) May 6, 2021
工事担当の方が本当親切で助かりました✨感謝💐
ネットめっちゃ速くなった😇
混雑しそうな時間帯も速ければいいなぁ😅 pic.twitter.com/kx1BcJ0Wq6
ただし、乗り換えにあたっては【どの回線に乗り換えるか】をしっかり検討しなくてはなりません。
せっかく乗り換えたのに、『あまり変わらない』『逆に遅くなった』なんてことになれば目も当てられませんから。
WiFi速度の速いインターネット回線ランキング【平均実測値順】
ということで最後は『WiFiの速いおすすめのインターネット回線』を平均実測値が速い順にランキング形式で紹介します。
現在契約中のインターネット回線が遅くて困っている方は、ぜひ参考にして下さい。
1.電力系光回線
電力系光回線とは、西日本エリアの各電力会社が自社で運営している光回線5つを指します。
独立した回線網を利用していて、さらに地域ごとに利用者の数も限られるため、回線混雑が起きにくくトップクラスの速度を誇るのが特徴です。
ただし、提供エリアは各電力会社の販売エリアに限られるため狭く、契約できる方は限られます。
2.NURO光
NURO光は、ソニー系列のプロバイダ『So-net』が提供している光回線で、NTTの予備回線である『ダークファイバー』を利用しています。
一般的な光回線が最大通信速度1Gbpsで提供されている中、NURO光はその倍にあたる2Gbpsで提供されているのが特徴です。
NURO光について詳しくは以下をご覧ください。
3.auひかり
auひかりは、KDDI独自の光ファイバー網+NTTの予備回線であるダークファイバー網を用いてサービスを提供している光回線です。
回線混雑を避けて高速通信が出来る『IPv4/IPv6デュアルスタック』に標準対応しているので、快適にインターネットが楽しめます。
auひかりについて詳しくは以下をご覧ください。
4.GMO光アクセス(GMOとくとくBB光)
GMO光アクセス(GMOとくとくBB光)は、プロバイダの『GMOインターネットグループ』がNTTのフレッツ光回線を借りて提供している光コラボレーションサービスの一つです。
光コラボレーションは独自回線系の光回線と比べてどうしても速度が遅くなりがちです。その代わり全国幅広いエリアに対応しています。
一部のエリアでは最大10ギガプランにも対応しています。速度をより重視するなら最大10ギガプランを検討するのもいいでしょう。
NURO光やauひかりがエリア外の方でも契約できる可能性は高いです。
GMO光アクセスは、2023年RBB TODAY 光コラボアワードの5部門でNO.1を獲得しました。これは、インターネット回線の選択において非常に重要な指標です。
- 総合満足度NO.1:利用者からの高評価が、サービスの全体的な品質を示す。
- 回線品質NO.1:安定した接続と高い信頼性あり。
- 回線スピードNO.1:快適に利用できる高速通信。
- カスタマーサポートNO.1:迅速かつ的確なサポートが利用者の不安を解消。
- 継続意向NO.1:長期的に利用したいユーザーが多い。
GMO光アクセスは、高品質なインターネット回線を求めるなら最適です。
GMO光アクセスについて詳しくは以下をご覧ください。
5.ソフトバンク光
ソフトバンク光は、ご存じ大手スマホキャリアの『SoftBank』が運営している光コラボレーションサービスです。
専用の『光BBユニット』を接続することで高速通信方式の『IPv6高速ハイブリッド』が有効になり、快適にインターネットが利用可能になります。
ただし、光BBユニットのレンタルは有料オプションのため、その分月額料金が高くなることにご注意ください。
ソフトバンク光の詳細は以下をご覧ください。
【まとめ】WiFiの速度がどうしても遅ければ速い光回線の乗り換えを考えよう
WiFiの速度が遅いと感じている方に向けて改善方法を解説しました。
最後にもう一度おさらいしておきましょう。
これらの方法で速度が改善されなかった場合は、自分で対処するのは難しいと割り切って、契約している回線の『サポートセンター』などに連絡しましょう。
また、頻繁にWiFi速度が遅くなり改善が難しいようであれば、いっそのことWiFi速度が速い回線に乗り換えてしまうのも有効です。
下記のWiFi速度の速い光回線への乗り換えを検討してみてください。
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